771 :名無しさん@おーぷん
前に勤めてた会社での話。私のいた部署の隣部署の女性。私の母より年上(当時の私の年の2倍以上年上だった)で、最初は近づきがたい印象で、弱弱しく振舞っているけど実は気が強そうだなという外見。
時間が合えば休憩室で会う程度。時々彼女は休憩室の隅で泣いていた。泣いている原因は主に「生きているのがツライ」と。

周りから入ってくる話によると、彼女はもう数年間心の病気に悩んでいるとのこと。
今思えば、そんなに辛い状態で高額な金額を扱う業務をしていることに疑問を持てばよかった・・。
私は同じ病気になったことがあったので、彼女の扱い方が他の人たちとは違った。
私の同僚は私以外全員50歳オーバーの女性だったので、「心の病気は甘え!」や、「くよくよしてるのはおかしい」という考えだったから。
休憩室で泣いている彼女にかなり厳しい言葉を浴びせている同僚が多かった。

私は「ああ、そんなこと言っちゃだめなのにな・・」と思いつつ、適度に(のつもりだった)「病気だから仕方がない」「考え方をすぐ変えれる体質ならばこんな状態にはならない」等声をかけていた。

しばらくすると、毎朝休憩室(兼更衣室)の私のロッカーの中にお菓子やパンが置かれるようになった。
そう、隣部署の彼女からだった。一緒に手紙も添えられ私に対する感謝の気持ちで綴られていた。
少し違和感を感じつつも、こうすることで彼女の気が晴れる、私にお礼を言われることで心の安定を図ってるんだろうと時々お返しをしながら受け取っていた。
しかし、限度もある。本当に毎朝だったし、コンビニの高めのスイーツプラスジュース、私の好きなマスコットのキーホルダーやストラップなど。
徐々に金額と量が増えてきた。ロッカーを開けるのが憂鬱になった。返すことができればいいけど「返す、悪いから」と言うとすごい剣幕で怒り出すので無理だった。お返しも私の懐事情により毎回は無理。

「自分のお古で悪いんだけど、一度も着てない、はいてないから」と某有名ブランドの洋服十数点と靴3点が私のロッカーにきつきつに入ってたときは飛び上がりそうに。
このときはさすがにものすごく抵抗したけど、「私は物を捨てられない体質なの。だからあなたが捨ててほしい」と懇願され、紙袋3つ分を抱えバスとチャリを乗り継ぎ帰宅。
本人の望みどおり普通に処分した。
さすがにこの頃は怖くなっていたのだが、少しでも拒絶しようものなら、「私はもうだめなのね、あなたに迷惑ばかりかけて・・。もう私のことは忘れてください。」というようなメールが唐突に送られてくるようになっていた。
最初に感じた違和感で気付けばよかったのだが、まだ心の病気だから仕方ないのか・・と自分を無理に納得させて相手をしていた。夜中に泣きながら電話してきたりもあったし、ほんとにタヒなれたら困るし。
メールもここではかなり要約して書いてるけど、毎回かなりの長文で鬱々とした気持ちとどうやったら楽になれるかとか書いてたんだ。脅迫じみてるんだよ毎回。
いきなり怒り出すのも火がついたように喚き散らすし、さっきまでシクシクしてたのに!?って毎回ビビる。

この後私は、別件で体調を崩してしまい退職することになった。
色々断ち切りたい縁もあったので辞めれてよかったと思ってた。隣部署の女性ともこれで疎遠になれたら・・と。
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