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625: 1です ◆kCcE52j.jc @\(^o^)/ 2017/01/16(月) 09:14:11.50 ID:spK1dqdW.net
【第1位】狂気の師弟愛の巻

この頃、店長が変わり新体制として動き出したばかりだった。
新店長はとてもいい人であったが、まだ会社に入りたての人だったので
どこかトラブルは避けたいという心持ちが見られた。

そんな中奴らは現れたのだが、最初から違和感満載の2人であった。
まず片方は身長160cm程の体躯に汚らしい髭を蓄え
白髪混じりの髪を角刈りに整えていた。
見た目からして40代半ば程であろうか、突き出た出っ歯が相まって
ドブネズミのような風貌の男であった。

一方、もう片方の男は身長150cm後半の小柄な体系で柄本時生にそっくりであった。
恐らく年齢は20代前半だと思うのだが、中学生と言われれば納得できるし
30代前半と言われても納得できるような顔立ちであった。
恐らく全身から発している、こいつ使えなさそうだなぁ・・・
という雰囲気がそう錯覚させるのだろうか、
とにかく見た目に反して幼い印象を受けるそんな小男であった。

おっさんの方はべらんめぇ口調の江戸っ子で、2人で入りてぇんだと告げてきた。
2人で同じ部屋に入るのか・・こいつらどういう関係性だ?と疑問に思った。
途中おっさんは若いほうに、おう、おめぇはどうする?などと問いかけていたが
若いほうは「ぁ・・・・・・」となにか喋っているのだが、
あまりに小さい声でぼそぼそと喋るため
何を言っているのか全く聞き取れなかった。
いつものことなのか、おっさんは、
いつもいってんだろうが!もっとはっきりしゃべれ!と怒っていた。

これがやつらとのファーストコンタクトだった。


これ以降2人はよく来店してくるようになった。
来店してくる時間は大体21時を過ぎてからで
朝の6時頃には出ていくというのがいつものパターンだった。

そして、数か月を経た後ハゲと一緒のパターンで住み着くようになり始めた。
底辺は自分と対等以下に話ができる者に飢えているので
馴れ馴れしく話しかけてくる奴は地雷
底辺は自分をとにかく自分を大きく見せたいので
明らかにつじつまの合わない嘘でも堂々と吐ける
という事を教えてくれたのが、このおっさんである。
こいつから学び取ったことを教訓にしていた結果
第三位の事件の時、
俺はハゲを早々にガイジ認定し関わらないようにすることができ
店内で唯一ハゲからの直接的被害を受けなかった。

しかし、この時点では長いバイト生活の中で
俺がまだ出会ったことのないタイプのガイジであった。
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