4: 本当にあった怖い名無し 2013/09/28(土) 15:16:07 ID:0mMNyjCk0
アンパン中毒でどうしようもないのが、中学の同級生にいた。(以降A)
ほとんど学校に来ないのだが、来ると何かやらかして騒ぎになる。
ラリってるので、被害を受ける奴も特定の奴じゃなく、その時々でたまたまそこに
居合わせた不幸な奴だった。

自分が被害受けるまでは、あくまでも他人ごとで済んだのだが、その日野球部の
練習を終えてチャリ置き場に行くと、俺のチャリに腰掛けて、何かびっくんびっくん
痙攣しながら含み笑いしているAを見つけた。

正直しゃべりかけるのも嫌だったのだが、このままだと、いつまで経ってもラリって
いそうだったから、「帰るからちょっとどいてくれ」と声をかけた。
するとまともに呂律も回らないような大声をあげて、俺に飛びかかってきた。
殴られると思い、咄嗟に両腕を上げてガードしようとしたら、左手にすごい痛みが
走った。
Aが、俺の左手の小指側に噛み付いていたんだ。
俺の左手に喰いついたまま、Aが顔を振る。
肉が裂ける感覚と、歯が骨に当たる感触。骨がきしむ。ボリ、という音がした。

騒ぎを聞きつけてやって来た先生たちによってAは取り押さえられ、警察沙汰に
なり、医療少年院へ行った。
ラリ仲間でシンナーの提供元だったBも同じ処分となった。
俺は左手の骨折、腱の断裂によって野球の道を諦めざるを得なくなった。
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