446: おさかなくわえた名無しさん 2009/05/04(月) 02:17:44 ID:yZI2mMp8
グルメで、何でも美味しそうに食べる彼だった。 
私も食べ歩きが大好きだったし、
デートのたびに味の探求(?)ができるのが楽しかった。


ある日、その土地でしか食べられない名物料理を食べに行った時、 

「美味しいねっ」 
と、彼がものすごい満面の笑みを向けた。 

その顔を見た瞬間、なぜかわからないがとってもせつない気持ちになった。 
「うん、うん、美味しいね」 
私は、あふれそうな涙をこらえながらそれに答えた。 

彼には何も落ち度はない。クチャラーでもなしマナーが悪いわけでもなし、
ただ美味しいものを美味しいと言っただけ。 
生きるために食べ、それを楽しんでいる姿に感動しすぎたのかもしれない。 

理不尽なのはわかってるが、そのうち自分がやられると思って別れた。


続きを読む