【①はこちら】
【②はこちら】
150: 1@\(^o^)/ 2017/01/03(火) 20:58:28.28 ID:LZSY7jKs.net
なんとなくそうやって、何もなかった振りで自分を誤魔化しながらやっていた、ある日。

M君の部屋へ遊びに行くと、レンタル屋さんの袋があるのを発見した。
借りるより買う派の彼にしては珍しい。
何かオススメでも借りてきてくれたのかな?

「ねえ、これ何借りてきたの?」

「あ、それはちょっと」


袋に手を伸ばすと、私より先にM君が袋を押さえた。


「おやおや~?ひょっとして、肌色率の高い映画ですか~?」



中身は洋画のDVDだった。
実験的な演出が面白そうだったし、M君もまだ見てないとのことなので
「一緒に見よう」
と言ってみたけど、彼はあまり乗り気じゃなかった。


151: 1@\(^o^)/ 2017/01/03(火) 20:58:50.85 ID:LZSY7jKs.net
「内容暗そうだしなー。今見るのには、どうかなあ」

「いーじゃん。たまには二人で落ち込もうぜいw」


と、押し切って見始めたんだけど。

M君の言ったとおり、ものすごく暗くて救いがない映画だった。
あらすじをかいつまむと、


ある村に逃げてきた正体不明の女を、村人たちがかくまう。
女は恩を感じ、村人たちのお手伝いをしながら、村にとけ込んでゆく。

でも、女がマフィアに追われているとわかってから
村人は女をかくまう代償をつり上げていき
やがて女は、男たちに体を弄ばれるまでに追い込まれる。

だけど、女を追っているマフィアとは、じつは彼女の父親だった。
父親に救い出された女は、迷ったすえに村人を全滅にしてしまう…


という話。

152: 1@\(^o^)/ 2017/01/03(火) 20:59:18.92 ID:LZSY7jKs.net
ひえ~、なんじゃこりゃ、後味わる~、と思っていたら
M君が無言で立ち上がってトイレに行った。


………………………。

………………………?

……………………あいつ、吐いてる!?


「どどどどど、どーしたの?ひょっとして、お昼に当たった!?」


その日の昼食は私が作ったので、ちょっと焦った。


「ごめん、違う…酔った…」

「あ、映像酔い?」


お酒は飲んでなかったし、前に映像酔いするって言ってたから、そっちかと思った。
でも、酔うような映像、どっかにあったっけ???


「映像じゃなくて………ストーリーがダメだった…」

「えっ、そんな………なにを繊細なことを!」

「俺が一番びっくりしてるよ…」

153: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2017/01/03(火) 20:59:31.70 ID:kzcuiiED.net
ドッグヴィルって書けばええやん

156: 1@\(^o^)/ 2017/01/03(火) 21:01:05.41 ID:LZSY7jKs.net
>>153
正解!

154: 1@\(^o^)/ 2017/01/03(火) 20:59:45.60 ID:LZSY7jKs.net
それからM君はぐったりしてしまった。
「帰ろうか?」と聞くと「まだいてほしい」と言われた。
そんなことを言うのも、珍しいことだった。

しかたないので、M君が回復するまで、なにが彼にダメージを与えたのかを考えていた。

暴力シーンはあったけど、そんな過激だったわけじゃない。
第一、M君は結構グロ耐性はあるほうだから、あれくらいで吐くわけないし…

私が悶々としているうちに復活したM君は
「口直しに他のものでも見るかー」
と言いだした。


「え、ちょっと待って。
あの映画の、どこがそんなにダメだったの??」

「ん?別にダメだったわけじゃないよ。ちょっと疲れてたのかな。
さてどうしようか、これ返して、何か借りてこようか」


………ちょっと疲れてると、吐くのかおまえは。

またいつもの誤魔化しが始まったようだった。
全然違う話をし始めた彼に、置いてきぼりにされた気分になる。

155: 1@\(^o^)/ 2017/01/03(火) 21:00:40.27 ID:LZSY7jKs.net
「…ねえ、私、結構びっくりしたんだよ?
何か理由があるのなら、教えてほしいな」

「何もないよ。びっくりさせてごめん。
でも、本当に大丈夫だから」

「………おまえが大丈夫でも、私が大丈夫じゃねーんだよバカヤロー」

「なんだかやけに食いつくね…カッコ悪いから、早く忘れてもらいたいんですが」

「M君は、なんだかやけに誤魔化すね。
それって、私には話せないってことなの?」

「うーん…別に、わざわざ話して聞かせるようなことじゃないんだよ」

「………いまM君、うぜえって思ってるでしょ」

「なんだそりゃ。思ってないよ」

「だけど、うざくしたくもなるんだよ」

「いや聞けよ。うざいなんて思ってませんって」

「だってM君はいつも、私にはなんにも話してくれないんだもん」

「……え」

157: 1@\(^o^)/ 2017/01/03(火) 21:01:40.90 ID:LZSY7jKs.net
「誰にだって話したくないことがあるのくらい、わかってるさ。
だけど、こんなになんでもかんでも話してもらえないと
なんだか私はM君にとって、取るに足らない存在なんじゃ?
みたいな気がしてきちゃうんだよ」

「…そっか。
俺、自分のこと話すの、あんまり得意じゃないからな…
そんな気持ちにさせてるとは思わなかった、ごめん」

「ううん。
話してもらっても、私に何ができるわけじゃないから
エラそうなことは言えないんだけどさ」

「そんなことはないよ」

「まっ、ちょっとそんなわけで、鬱屈しちゃってただけだから
特にゲロった理由が聞きたいわけでもないのさw」

「………別に、話したくないってわけじゃないんだ。
ただ、どう話せばいいのかがわからなくてさ…」

「そうやって話さないでいるうちに、きっと本当に話せなくなっちゃうんだよ。
そしてある日、僕は自分が思っていることの半分しか
語ることのできない人間になっていることを発見した。やれやれ。」

「黙れ村上春樹。
わかった、この際だからちゃんと話すよ。
………俺、あの主人公の女のことを、昔の自分に重ねて見てたんだ」


あ、大事な話が始まる、と思った。

158: 1@\(^o^)/ 2017/01/03(火) 21:02:07.34 ID:LZSY7jKs.net
「俺、家族とは仲が悪いって話、前にしたっけ?」

「うん?……疎遠になってるって聞いたよ」


突然始まった独白に、知らないふりをする後ろめたさがチクチクと。


「疎遠っていうか、ほぼ絶縁だね。
昔から家族とは全然相性が合わなくて
大人になってから、もう無理だと思って家を出たんだけどさ」



あ、そこはずいぶん豪快にはしょるんですね。


「やっぱり一応子どものころは、親に気に入られたくてさ。
それで、いろいろやってはみたんだよ。
そのころの自分が、村人に取り入るために必タヒに尽くすあの女と重なったんだ」


私にはあの主人公、そんなふうには見えなかったけどなあ。


「だからたぶん感情移入しすぎたんだろうな。
ラスト、女が村人を全滅させるシーンで、やめろ!って思ってさ。
そんなことしたら帰れなくなるだろ!って…
まだそんな気持ちが自分の中に残ってたってのが、ちょっとね。
自分でもびっくりするくらいショックだった」

159: 1@\(^o^)/ 2017/01/03(火) 21:02:34.60 ID:LZSY7jKs.net
ああ………。
自分から家族を見限ったつもりでいたのに、
まだ帰りたがってる自分を見つけちゃった、ってことか。

Sさんが言ってたとおりだ。
M君は無意識に、まだ親に認められたがってる。

自分から絶縁はしても、気持ちはまだ絶つことができていないんだ。
そしてそれは彼にとって、吐くほど拒絶したい気持ちだったってことだ。


「ごめん、喪子は家族と仲がいいから、こういう話は不愉快だろ?
この歳で家族がどうのって…カッコ悪いの通り越して、みっともないよなw」

「そんなことないよ、話してくれてありがとう。
でも…つらかったんだね、おうちのこと」

「まあ、全部俺が悪いんだけどね。
俺の反発であの人たちの家庭壊しちゃったんだから。
俺がいなければ、もっと平和で幸せな家だったんだよ」



ああ、本当だ。
O君が言ってたとおり、本当に全部自分が悪いってことになってるんだなあ…

その言葉は、まるでテンプレのようにスラスラと出てきた。
たぶん、自分の中でずっと繰り返しているんだろう。

160: 1@\(^o^)/ 2017/01/03(火) 21:03:06.97 ID:LZSY7jKs.net
「自業自得だよ。自分で自分の帰る場所をなくしたんだ。
いまさら帰りたがっても、もう手遅れなんだよ」



自分に言い聞かせているような言葉が、なんだか虚しかった。

いまさらって。手遅れって。
初めから、大人の都合で帰る場所を奪われてしまったんじゃないか。


「だから、こんな気持ちはなかったことにするしかないからさ。
………うん、やっぱり話せてすっきりしたかな。
聞いてくれてありがとう」



……………違うな。

せっかくM君が封印bオていた無意識bェはっきりと出bトきたのに
ここで、そんな結論で、終わりにさせちゃいけない。
そんなだったら、私、何のためにO君ちに行ったのかわからなくなる。

でも私は、Sさんみたいに上手く説明はできないし、O君みたいにビシッとも言えない。


「………あのさ、私いま、M君をハグしてあげようと思ってるんだけどさ」

「うん?」

 「私がこれからハグするのは、今のM君じゃなくて、子どものころのM君だからね?」

「………はい?」

161: 1@\(^o^)/ 2017/01/03(火) 21:03:40.34 ID:LZSY7jKs.net
怪訝な顔をしたM君を、構わずぎゅーっとした。


「は?え?なに?なんで突然?」

「あ~あ、こんなに痩せちゃって、まあ…」

「おい」

「………お父さんやお母さんに気に入られたくて、頑張ったんだねえ」

「ああ、そういうプレイなんだw」


「でもどうにもならなくて、辛かったねえ…」

「え、俺はばぶーとか言ってればいいのか?w」

「さっき、帰る場所がなくなるって思ったのは、そうやって頑張ってきたM君だよね?」

「いやちょっと…あのー喪子さん……?」

「今のまんまじゃ、辛いよねえ。諦めらんないよねえ」

「………………」

「その上、大人の自分にまでなかったことにされちゃったら、もっと報われないよねえ」

「………………はい、おしまい」

162: 1@\(^o^)/ 2017/01/03(火) 21:04:21.62 ID:LZSY7jKs.net
M君は私の体を押し離した。


「ちょっと大袈裟に話しすぎたかなー。
別に、そんなに寂しい子ども時代だったわけじゃないよw
心配してくれたのは嬉しいけど
今日のことは気にしないで、もう忘れてよw」


そうか。
彼はいつもこうやって、自分の子ども時代をなかったことにしてきたのか。

涙ぐむでも怒るでもなく、いつものにこやかな顔のままでさ。
だからそれだけなら、私の勘繰りかも、となるだろうけど。


でもさー、映画見て吐くほど心が葛藤するなんて事態は
忘れてしまっていいはずはないよねえ。


メープルシロップの時と、この日と。
私はもう二回も、子ども時代のM君が消される現場に立ち合っている。

それなのに、私はあまりにも無力だった。
「人は人を変えることはできない」
という言葉の意味を実感していた。

163: 1@\(^o^)/ 2017/01/03(火) 21:04:56.14 ID:LZSY7jKs.net
そんなこんなで、やがて問題の一年が過ぎようとしていた。

けれど、M君タイマーが発動される気配はちっともなくて
周りからは呆れ気味に「夫婦漫才か」と言われるような
バカップル的な楽しい付き合いを相変わらず続けていた。

M君とは、モラハラを仕掛けられるどころか喧嘩すらしたことがなくて
少なくとも私は、彼と一緒にいることで、不愉快な思いをしたことはなかった。

そんなふうに、私たちはとても仲が良いカップルだった。
だけど言ってしまえば、私たちはただ仲が良いだけのカップルだった。

男女としての行為はもちろんあったし、
私って大事にしてもらえてるなあ…と、キュンとすることもあった。
けれど私たちの関係には、決定的に欠けているものがあった。

164: 1@\(^o^)/ 2017/01/03(火) 21:05:20.81 ID:LZSY7jKs.net
それは、なんと言うか、「深み」とでも言うのかな?

M君は感情の中でも、喜怒哀楽の、怒と哀を一切表現しなかった。
イラッとしたり、ウルッとしたりってレベルですら、見たことがなかった。

なので、嬉しいとか楽しいばっかりじゃない部分で
本音でぶつかりあったり、相手の苦悩を受けとめたりするような機会が
私たちの間には全くなかったんだ。

負の感情をさらけ出すことを極端に避けるM君の生き癖は
私たちを「仲良し」止まりで固定し、それ以上の関係になることを拒んでいた。


そのことは知らず知らずのうちに私を焦らせていたのかもしれない。
私は自分の手で、M君タイマーの針を進めてしまうことになった。

165: 1@\(^o^)/ 2017/01/03(火) 21:05:44.02 ID:LZSY7jKs.net
ある日、私は同僚の結婚式に出席した。

私、結婚式って大好きなんですよ。
自分がどうのこうのではなくて、行事として好き。
綺麗な服着て美味しいもの食べて
みんなが幸せそうにしてる、あの晴れやかさがいいのね。

その日のお式も、とても温かい雰囲気のもので
数日後にM君と会ったとき、私はそのことを話した。

「すっごくいいお式だった、私、結婚式大好き!」 
みたいに。


無神経だったかな、とは思う。
M君は、ちょっと困ったような顔をした。

「……喪子は、結婚したいの?」 

「えっ!? 
あっ、別にそういう意味で言ったわけじゃないから!」 


いつもなら「ふうん、そっか」と引き下が

るはずのM君が、この日は違った。

166: 1@\(^o^)/ 2017/01/03(火) 21:06:11.33 ID:LZSY7jKs.net
「いや、どうなの?結婚したいの、したくないの?」


私、馬鹿だよねえ。
そう問われて、ドギマギしてたんだから。


「そりゃ、…興味はあるよ」

「俺、結婚願望ないんだよね」



間髪入れずに返された。
はあ…、左様でござるか。


「まあ私も、どうしてもってわけじゃないからな~」

「でも、したいと思ってるんでしょ?」

「うん、いつかはしてみたいね」

「ふうん、そっか」


やっとM君の「そっか」が出た、と思ったら。


「じゃあ、別れようか」


…………へっ!?

167: 1@\(^o^)/ 2017/01/03(火) 21:06:41.11 ID:LZSY7jKs.net
「待て待て待て待て、ちょっと待ってよ!なんでそーなる!?」

「だって結婚したいと思ってるのなら、結婚願望ない俺と付き合っててもしかたないでしょ」

「べつにM君とどうとかってつもりで言ったわけじゃないよ!?」

「俺とどうとか思ってないのなら、余計俺と付き合っててもしかたないよね」


なにその「はい論破」!?
正論なのに、全然納得できないよ!

168: 1@\(^o^)/ 2017/01/03(火) 21:07:02.91 ID:LZSY7jKs.net
「そんなことないよ!?
M君に結婚願望ないからって、それが別れる理由にはならないよ!?」

「あのさ、こういうのって、需要と供給なんじゃないかな」


今度は経済用語ですか!?

「結婚願望のある人同士が付き合うのが、効率いいんじゃない?」

「私、効率いいか悪いかで人と付き合ってないもん!」


「だけどいずれは結婚したいのなら、結婚願望のない俺なんかとは別れて
他の男と付き合ったほうが喪子にとってはいいんじゃない?」

「結婚だけが付き合う理由じゃないよ!
そんなの、付き合った結果で結婚するかどうかじゃん!」


「だから、結婚願望のない俺じゃ、その結果がはじめから見えてるでしょ」


ぐはっ!
そうくるのか…

169: 1@\(^o^)/ 2017/01/03(火) 21:07:25.38 ID:LZSY7jKs.net
「でもそんなの、今しなくてもいい話じゃない。
私が結婚したいと思ったら、そのとき考えればいいことで…」

「いずれしなくちゃならないなら、今してもいいんじゃないかな。
俺、自分のわがままに喪子を付き合わせることはできない」

「なによそれ………M君の言ってること、なんかおかしいよ」


「どこが?」

「だってさ…
私だってもういい歳だし、結婚話が出るのは自然じゃない。
でもM君は、自分に結婚願望ないことなんて、始めからわかってたでしょ?
なのに、どうして最初の時じゃなく、今なの?
しかもそれが私のためだって言うの?
全然意味わかんないよ、そんなの。
ひょっとして、これはあれ?
一年経つと別れたくなっちゃうっていうやつ?」

170: 1@\(^o^)/ 2017/01/03(火) 21:07:49.20 ID:LZSY7jKs.net
M君の顔から、すーっと表情が消えた。

わかってもらえるかな?
それまでも無表情ではあったんだけど、なんていうか、
無表情って表情まで消えた感じだった。

正直言って、怖かった。
私、いまM君の地雷踏み抜いたんだってわかった。


「そうだね、最初に言っておいたよね、俺はこういうことするって。
でも、それでもいいって言ったのは、喪子だよね?」



ん?どこかで聞いたな、このセリフ。


…………あー。

M君、それは言ったら駄目だよ。
それを言ったら、おしまいになっちゃうよ…

171: 1@\(^o^)/ 2017/01/03(火) 21:08:15.29 ID:LZSY7jKs.net
「…よし!それじゃあ私、帰るわ!」


それ以外、なんにも思いつかなかった。


「そうだよ、私あのとき言ったもんね、これは私の選択だって。
だからM君は、なんにも悪くないもんね!」


こういうのも売り言葉に買い言葉って言うのかな。

私はとにかくその場から離れたくてしかたなかった。
初めて見るM君の冷たい態度が怖かったし、悲しかったし
それに最初の話からすれば、いま彼は、私を憎悪してるんだから。



……………どうして私が憎悪されなくちゃならないのかなあ……?

172: 1@\(^o^)/ 2017/01/03(火) 21:08:43.29 ID:LZSY7jKs.net
家に帰ると、母から「あれ、早かったね」とかなんとか声をかけられた。
その瞬間、私の涙腺は信じられないほど大爆発した。



「なに!?どうしたの!」

「ぎゃーす!ぎゃーす!」

「なにがあったの!?どうしたの!?」

「ぎゃーす!ぎゃーす!」

「………あーあーまったく…
そんな子どものときみたいな顔して泣いてー」



何十年かぶりで母に抱きしめられた。

173: 1@\(^o^)/ 2017/01/03(火) 21:09:09.84 ID:LZSY7jKs.net
「おがあざん!ぐやじいよー!!!」

「うんうん、付き合ってれば色々あるよねえ」

「でも、もうだめだー!おわりだー!!!」

「うんうん、人の心は難しいよねえ。
でもお母さんは知ってるよ、喪子はとっても頑張ってたよ。
M君と付き合ってから、喪子はうんときれいになったよ」



三十女が、母親にしがみついて泣いた。
もうグロ注意って感じ。ほんとごめんなさい。
しかも一部親バカ発言も書いた。ほんとごめんなさい。

でも、母親って本当に偉大だよね。
そうされてると、たいしたこと言われたわけでもないのに落ち着いちゃうんだ。

さすがお母さん、私を産んだ人。


そしてM君は、この安心感を知らずに生きてきたんだなあ…。

174: 1@\(^o^)/ 2017/01/03(火) 21:09:47.17 ID:LZSY7jKs.net
O君は、電話口で声を詰まらせている私を、また家に呼んでくれた。

私は二人に謝った。
せっかくあんなにアドバイスもらったのに、なにもできませんでした。ごめんなさい…


「そんなことがあったんですかー。
でもそれ、喪子さんは何にも悪くないですよねえ」

「そ、そうでしょうか…」

「喪子さん、あんなに気をつけてたのにMさんに乗せられちゃいましたね。
すごい、感心しちゃう。あざやかだなあ」

「そんなところに感心しないでくださいよお。
私はこれまでの彼女と違って、いろんなこと知ってたはずなのに…
一年のジンクス、破れなかったなあ…」

175: 1@\(^o^)/ 2017/01/03(火) 21:10:11.16 ID:LZSY7jKs.net
「やっぱり別れるんだ?」


O君の声が、心なしか沈んでいる。


「だって、別れるしかないもん…」

「でも喧嘩して仲直りするって、男女の付き合いの基本じゃないか」

「だけど、普通の喧嘩じゃないんだよ?
私、いまM君から憎悪されてるんだから…」

「今回、あいつは自覚的に変わろうとしてたわけだし
いまごろ、やっちまった!ってなってるんじゃないかね?」

「でも、別れることで彼の不安は解消されるんでしょ?
だったら私、M君のために別れるよ……」

176: 1@\(^o^)/ 2017/01/03(火) 21:10:47.31 ID:LZSY7jKs.net
「喪子さん!」


Sさんが、強い口調になった。


「別れるのなら、Mさんのためじゃなくて、自分のためになさい!」

「ふお!?」

「Mさんは、いつものMさんのセオリーどおりに動いています。
でも喪子さんが、それにあわせなきゃならない決まりなんてありません。
別れるなら別れるで、喪子さん自身が納得できる理由で別れればいいんです。
納得できない消化不良のまま別れてしまうと、その消化不良を解消しようとして
他の人と同じような恋愛を繰り返すことになっちゃいますよ?」

「だ、だめんずうぉーかー…」

「そういうことです。
喪子さんが、あんな顔だけの屁理屈男、もういいやってのならいいんですけど」


うわあ…Sさんにかかるとひどい言われようだな、M君。

177: 1@\(^o^)/ 2017/01/03(火) 21:11:13.35 ID:LZSY7jKs.net
「………私、本当はこのままM君と別れたくなんかないです。
悲しいし悔しいし、何より納得いかない…。
どうして私が憎悪されなきゃならないの?
別れるなら別れるで、こんな一方的な形じゃなくて
ちゃんと話し合って、二人で決めたいんです」

「だったら、その気持ちをMさんにぶつけてみたら?」


「でも…………怖いんです。
私、憎悪されちゃってるわけだし…
あんな冷たいM君には、もう会いたくないんです…」

「あー、それ…。
普段穏やかな人が急に機嫌悪くなったら
誰だってビビって、自分が悪いんだって思っちゃいますよねー」

「はい…」

「そうやって自分を悪者にしておけば
相手がどんなに理不尽でも、立ち向かわなくて済みますもんねー」

「あああああ………はい…」

178: 1@\(^o^)/ 2017/01/03(火) 21:11:44.77 ID:LZSY7jKs.net
「あのね、ずっとそうやって逃げ続けてきたわけですよ、Mさんも」

「………あ~。」

「親は悪くない。自分が悪い。そういうことにしておきたいんです。
だって、親が悪いと気づいてしまうことは
親が自分を愛していないと気づいてしまうことになるから」


グサッときた。

ああ…。
言い換えれば、私がM君が悪いと気づいてしまうことは
M君が私を愛していないと気づいてしまうことになるのか…。

察してくれたのか、Sさんはちょっと優しい声になった。


「喪子さんに変わりたいと言ったMさんの気持ちは、嘘じゃないでしょう。
だけど、今回彼は、変わらないことを選んだ。
ただそれだけの話なんです。
だったら喪子さんだって、どうするかは自分で選んでいい。
Mさん基準で行動する必要はどこにもないですよ」

179: 1@\(^o^)/ 2017/01/03(火) 21:12:36.40 ID:LZSY7jKs.net
その言葉ではっとした。

そうだ。
私はいつも、自分がM君に合わせるべきなんだと、どこかで思ってた。
だってM君は不幸な生い立ちなんだから。
だから私が我慢しなくちゃって、ずっと思ってた。

でもそれって、M君を見下してることにならないか………?

私はM君が可哀想だから好きになったんじゃない。
彼にはいいとこがいっぱいあって、私はそこを好きになったんだ。
その気持ちこそが私の原動力で、一番最初は生い立ちなんて関係なかったはず。

言いたいことは言っちゃわなきゃ気が済まないはずなのに
いつの間にか、私は自分の気持ちをどこかに置き去りにして、自分を誤魔化していたんだ。
M君のやり方に、いつの間にか倣っていた。

よし、戻ろう。
こんなの私じゃないや。
本来の私に戻ろう。

初めのころの目線の高さで、もう一度M君に向き合おう。
もう逃げないで全力でM君にぶつかろう。
もしこれで最後になっても、思い残すことのないように。

180: 1@\(^o^)/ 2017/01/03(火) 21:13:05.70 ID:LZSY7jKs.net
きちんと話し合おうよと、メールでM君を呼び出した。

どこで会うかは結構悩んだ。
Sさんからさりげなく「できれば人の多い所がいいですよ」と忠告されていた。
それだけしか言われなかったけど、どういう意味かはわかった。


だからM君の部屋じゃだめだ。
かと言って、ファミレスやカフェでしたい話の内容じゃないし。
でも初の私の部屋で、別れ話するんじゃ私的にヘビーすぎる…

悩んだすえ、カラオケボックスを利用することにした。
個室だけど、外に出れば人はたくさんいる。

当日、M君を奥にして、私は入り口に近い方の席に座った。
そんなことを考えなくちゃならないのは悲しかったけど
でもつまり、そういうことなのだと痛感させられた。
まあ結果的には杞憂に終わったんだけど。

181: 1@\(^o^)/ 2017/01/03(火) 21:13:29.05 ID:LZSY7jKs.net
その日のM君は、なんちゅーか影が薄かった。

ああ、この人はこんなに弱い人だったんだなあ。
自分のしたことで、こんなにダメージ受けてしまうなんて。

相変わらず無表情のM君に、私から切り出した。


「このあいだはごめんね!
カッとして、言いたいことばっかり言っちゃった。
だけど、今日も言いたいこと全部言いたくて呼んだんだ。
ムカつかせたらごめん。でも、言う。
私、こないだのM君の言葉が本心だとは思えないんだ」

「どうしてそう思うの?」


M君は私のほうを見ない。テーブルだけを見つめていた。
ものすごいしゃべりにくくて、気持ちが萎えてくる。
これはいかーん!と思って、私は彼の手を見つめてしゃべることにした。
指だけが、叱られてる子どもみたいにそわそわ動いてたからね。

183: 1@\(^o^)/ 2017/01/03(火) 21:15:09.72 ID:LZSY7jKs.net
「だってM君、私と付き合うときに、自分を変えたいって言ったじゃない。
私にはあのときのM君が嘘をついてたとは思えないんだよ。
私、私を理由にして別れようとする、こないだのM君よりも
自分自身を理由にして、付き合いたいって言ってくれたM君のほうが信じられるんだ」

「言ったね、そんなこと。
でも、どっちの俺も俺だよ?」

「わかってるよ。だから困るんじゃないか。
私、べつにM君と別れたくなくてこんなこと言ってるわけじゃないんだよ。
今日でおしまいになる覚悟はちゃんとできてる。
だけどその前に、私はM君の本当の気持ちをちゃんと知りたいんだ」

「俺の気持ちは、こないだ言ったよね?」

「私のために別れるってやつ?
私、あんなのじゃ全然納得できないよ。
私が知りたいのはもっと単純なことなんだよ。
M君が、いま、私を好きなのか嫌いなのか。それだけ。
あれから散々考えたけど、私はやっぱりM君のこと大好きだよ」


いまさらですが。
私はそれまで、一度もM君から好きだと言われたことがありませんでした。
それに気づいたときはキツかったですわー。
本当に、ずーっと私の片思いだったんだなあ、と。

185: 1@\(^o^)/ 2017/01/03(火) 21:16:03.21 ID:LZSY7jKs.net
「だけど俺、ひどいことしたよね?」

「うん、ショックだった。いっぱい泣いたさ」

「だったら、そんなやつとは別れたほうがいいだろ?」

「そんなねー、論破するようなこと言ったってねー、
私がM君を好きだって気持ちは、M君には変えられないよ?」

「だけど別れてもいいと思ってるんだろ?」

「そうだね。
私が付き合いたいのは、私のことを好きなM君だから。
M君が私のこと嫌いって言うのなら、しかたないよ、ここですっぱり別れよう。
だから、私はM君の気持ちを聞きたいんだよ。
私のこと好きなのか、嫌いなのか」

189: 1@\(^o^)/ 2017/01/03(火) 21:28:47.09 ID:LZSY7jKs.net
「俺は…」


そのまま、M君は黙り込んだ。
私も黙ってM君の言葉を待った。
隣の部屋から、やけに上手な「冬のリヴィエラ」が聞こえてきた。
くそったれーと思った。

190: 1@\(^o^)/ 2017/01/03(火) 21:29:03.43 ID:LZSY7jKs.net
そして、小一時間は経ったかなというころ。


「………俺のわがままに、喪子を付き合わせるわけにはいかないから」

やっと出たM君の言葉はそれだった。

また、聞こえがいいだけのただの正論。
中身のない、空っぽな言葉だった。

192: 1@\(^o^)/ 2017/01/03(火) 21:31:11.58 ID:LZSY7jKs.net
「言ったでしょ。それはM君のせいじゃない、私の選択だよ?」

「だけど俺のせいで、喪子の時間を奪ってしまうのは…俺には責任がとれない」

「私の人生の責任は、私がとります


「だけどそれで、喪子の出会いのチャンスを潰してしまったら…」

「勝手な想像で勝手に私の将来潰さないでよ、ムカつくなー!」


M君はまた黙り込んだ。
相変わらずうつむいてたけど、口をパクパクさせてた。
なにか言おうとして言えないでいるみたいだった。

なんか酸欠の金魚みたい。
まるでそうしないと生きていけないみたいに口をパクパクさせて
M君は私に反論しようとしている。

なんだか、それを見ていたら、急に思ってもなかった言葉が出てきた。

193: 1@\(^o^)/ 2017/01/03(火) 21:32:19.42 ID:LZSY7jKs.net
「もうさー、そんなに自分を誤魔化さなくってもいいんだよ!
もういい、十分だよ!M君はこれまで、本当によくやったよ!」


事前に考えておいて、言おうと思ってたことはまだまだあった。
でもこれを言ったら「言い尽くしたなー」と思えた。

私が我慢するとか、諦めるんじゃくてさ。

固まったように動かず、しゃべることもできないでいる彼を見ているうちに
これはもう、M君の変えようのない生き方なんだなあって、いきなり納得できた。

だったらそんな彼の人生に、皮肉でもなんでもなく、
せめて「天晴れ」と言ってあげたくなったんだ。


「…これで私の言いたいことはおしまいです。あとはM君次第だよ」


「…………ごめん、別れよう」


それがM君の答えだった。

194: 1@\(^o^)/ 2017/01/03(火) 21:33:19.99 ID:LZSY7jKs.net
「うん、わかった。いままでありがとうね」

「ごめん」

「えー、最後がごめんはやだなー。なんか他のこと言ってよw」

「…………ごめん」


あのとき変わりたいと私に言ったM君は、他でもない、自分に負けてしまった。
何よりも彼自身が、それを嫌というほど自覚している。
M君は、うつむいてると言うよりうなだれていた。
その姿にじわっと涙が出てきて、それを隠して荷物をまとめた。

195: 1@\(^o^)/ 2017/01/03(火) 21:35:05.70 ID:LZSY7jKs.net
だっけどさー!
マンガや映画だったらここで終わりなのにさー!

そこから二人で廊下歩いて行かなきゃならないんだよねー。
そのあとは、受付でお会計もしなくちゃならないのよ、現実は。

しかもカウンターで、よくあるあの儀式がはじまっちゃってさ。


「俺が」

「呼び出したんだから、私が」

「いいから」

「せめて割り勘で」

「ほんとにいいから」

196: 1@\(^o^)/ 2017/01/03(火) 21:36:07.34 ID:LZSY7jKs.net
M君の顔に似合わないゴツい手が、私の手をお財布ごとバッグに押し戻した。


「一緒にケーキ食べられなかったお詫び。ずっと気になってたから」


ケーキ?
私、今日ケーキ食べるなんて言ってないよね???


………………あーーーー。



涙腺が緩んで、私は小走りで店の外に出た。

197: 1@\(^o^)/ 2017/01/03(火) 21:36:39.32 ID:LZSY7jKs.net
M君は甘党で、特にケーキが大好きだった。
他の食べ物はあんまりでも、ケーキだけには身を乗り出した。
だからよく、二人でケーキ買ったり作ったりして食べてたんだ。

でも、そうだ。
いちばん最初のケーキだけは、一緒に食べられなかったんだっけ…


なんでそんなこと、いま言うんだよう。
ずっと気にしてたなんて、馬鹿だなあ。


…でも、M君らしいや。

198: 1@\(^o^)/ 2017/01/03(火) 21:37:00.73 ID:LZSY7jKs.net
店から出てきたM君に、私は駐車場のあっちのほうからべっこり頭を下げた。
泣き顔は見られたくなかったんだ。

M君がどんな顔してたかはわからない。
視界が歪んでたからね。


バイバイ、M君。

終わったー、私の恋。

199: 1@\(^o^)/ 2017/01/03(火) 21:37:25.06 ID:LZSY7jKs.net
それからは、いろんな人に報告しまくった。
そうすることで気持ちに整理をつけたかった。
湿っぽいのはいやなので、「これは空元気だよ!」とか言いながら。

だけど、やっぱりSさんのときだけは、少し泣いてしまった。

「そのうちご飯食べにきてくださいね」

とだけSさんは言ってくれた。

でも積極的に行く気にはなれなかった。
だってSさんのダンナはM君の親友だから。
M君の気配のあるところには、しばらく近づきたくなかった。

200: 1@\(^o^)/ 2017/01/03(火) 21:38:14.83 ID:LZSY7jKs.net
それから半年くらいかな。
私は落ち込んだ気持ちを引きずるでもなく、わりと普通にすごしていた。
最後に言いたいこと言えたせいか、後悔や未練はほとんどなかった。

そんなある日、部屋で優雅にスルメをしゃぶっていたら、携帯が鳴りだした。


んー?名前が表示されてないなあ
知らない人からの電話には出ませーん
なんかしつこいねー、頑張れー

…………………あはん!?





「もっ、もしもし!」

「もしもし、あのー、Mですが」

「どうしたの!?元気だった!?私は元気だよ!どうしたの!?元気!?私は元気!」


軽くパニクってましたすいません。


「そっか、ならよかった」


久々に聞けたM君の「そっか」が嬉しかった。

201: 1@\(^o^)/ 2017/01/03(火) 21:38:54.82 ID:LZSY7jKs.net
「いま大丈夫かな?」

「大丈夫だよー」


スルメ食ってただけですから。


「えーと……ごめん、出てもらえないと思ってたんで、あせってるな」



独り言みたいにM君が言った。


「大丈夫だよー、落ち着くまで待つから」

「ごめん。えーと…あー、いまなにしてた?」

「それを聞くか!?」

「あ、ごめん」


なんか「ごめん」ばっかだなー。

202: 1@\(^o^)/ 2017/01/03(火) 21:39:17.87 ID:LZSY7jKs.net
「ユーミンの歌であったよね。
あなたと別れてからはキレイでいようとしてたのに
どうして私、今日に限ってサンダル履き!?ってやつ」

「ああ、あったね」

「スルメ食ってました」

「スルメwwww」


あー、笑ったあ~。
スルメ、グッショブ。


「それで?突然どうしたの?」

「あのー………じつは伝えたいことがあって」

「えー、なに?」

「うん………それで電話したんだけど」

「えー、なになに?」

「ええと………じつは…さ…」


M君は電話の向こうで深呼吸してるみたいだった。
それを聞いてたら、私もドキドキしはじめた。

203: 1@\(^o^)/ 2017/01/03(火) 21:39:43.94 ID:LZSY7jKs.net
「あのー、俺さ」

「うん」

「俺さ、俺………えー…あのー………ね」

「うん?」


「あれなんだよ、ええと……そのー……俺さ」

「うん」

「えーーーーー」

「うーーーー?」


「…………………ああ…やっぱだめだ話せない…」

「話したくないなら無理しないでいいじゃんw」

「話したくないわけじゃない。わざわざ電話したんだし…
ただ、頭ん中真っ白になっちゃって…なにも言葉が出てこない」

204: 1@\(^o^)/ 2017/01/03(火) 21:40:06.54 ID:LZSY7jKs.net
「じゃあさー、私が話してもいい?」

「どうぞ」

「たぶんいまM君は、私になにかを話しておかなきゃ!ってなってて、
それで緊張しちゃってるんでしょ?
でも私、たぶんM君が思ってる以上に、M君のこといろいろ知ってると思う。
今さらだけど謝っとくね。黙っててごめんなさい」

「ん?どういうこと?」

「ずっと内緒にしてたけど、付き合ってたころね、私O君にM君のこと相談してたんだ」

「Oに?俺の?なにを?」

「一番は…M君のおうちのこと」


受話器の向こうが、一瞬だけ無音になった。

205: 1@\(^o^)/ 2017/01/03(火) 21:40:31.72 ID:LZSY7jKs.net
「………どうしてそんなことを?」

「M君が、ひょっとしたら子どものころ虐待受けてたんじゃないかな?と感じたから」

「あー……………なんだよ、それ…」



どういう意味なのか、糸交り出すようにM君は言った。


「Oはなんだって?」

「養子のこととか、M君が家族と疎遠になった経緯とか、話してくれた」

「うん、そこらへんはあいつには話してあるから。
そうじゃなくて、その、さっき喪子が言ったやつとか、そっち」

「ん?虐待のこと………??
わからないけど、そうじゃないかと思ってるって」

「俺がそういうの受けてたって?」

「うん、たぶんって」

「俺、それはないから」

206: 1@\(^o^)/ 2017/01/03(火) 21:40:55.61 ID:LZSY7jKs.net
M君は、明らかに「虐待」という言葉を口に出すのを避けていて、
このあとも「それ」とか「そんなこと」とか抽象的に言ってたんだけど
すんごいわかりにくいので、一応ちゃんと「虐待」って言葉で書いときます。


「そう…そうなんだ」

「そんなふうに見えた?」

「そんなふうって言うか…
なんか私、M君に対していろんな違和感があってさ。
それで総合的に考えて、ひょっとしたらって思っただけ。
違ってたのならごめん、変な勘繰りだったね」


「あの、俺いま、カウンセリング受けてるんだよ」

「えっ………!」


いきなりのカミングアウトに度肝をぬかれる私。


「さっき言いたかったのはそれ。ありがとう、言いやすくなった」


「ありがとう」
とはほど遠い、強張った口調でM君は言った。

207: 1@\(^o^)/ 2017/01/03(火) 21:41:21.41 ID:LZSY7jKs.net
「俺さ、自覚ないんだよ。虐待とか言われても」

「んん…………?
じゃあ、なんでカウンセリング受けようと思ったの?
てか、なんのカウンセリング受けてるの?」

「ワーカホリックの」


ワーカホリックとは仕事依存症のこと。
表面的には「仕事を頑張ってる人」っていうプラスイメージがあるし
アルコールやギャンブルの依存症とは、ちょっと性質が違うので
本人も自覚しづらいし、周りからもわかりにくいやつ。

たしかに、以前のM君の働き方はそんな感じだった。
M君、そこは自覚できたんだ…。

208: 1@\(^o^)/ 2017/01/03(火) 21:41:44.75 ID:LZSY7jKs.net
「そしたら、問題はワーカホリックなことじゃなくて
どうしてワーカホリックになったかだ、と言われた。
たぶん、子どものころのことが影響してるんだろうって。
だけどさ、よくわからないんだよね。昔のことだし」

「記憶が曖昧になっちゃってるんだ?」

「うん。虐待された覚えもないから、別に問題ないと思ったんだ。
でも、"覚えがない"と"覚えてない"では、全然意味が違うって言われてさ。
俺はちょっと忘れすぎらしくて…」

「忘れすぎって?何年のとき何組だったかとか?」

「あのー、そういうのじゃなくて………」

「じゃなくて?」

209: 1@\(^o^)/ 2017/01/03(火) 21:42:15.23 ID:LZSY7jKs.net
「小1のとき、自分が何組で担任が誰で出席番号が何番で
誰と友だちでどんなことがあって…ていうのを、何も覚えてない」

「え?………遠足でどこ行った、とかは?」

「いや、そもそも、自分が小1だったことが思い出せないと言ったほうが早いかな。
小1のだけじゃなくて、すっぽり記憶が抜けてるところが、ちょこまかあってさ」

「自分でおかしいなって思わなかったの?」

「単に俺が記憶力悪いだけだと思ってた

昔のことを忘れるのは当たり前のことだから」


確かにM君、「俺、忘れっぽいから」ってよく言ってた。
解離性健忘という症状なんだそうだけど、このときの私はそんな言葉は知りませんでした。


「M君………はっきり言って、それは当たり前な忘れ方じゃないよ…」

「うん…」

「しかも、それを当たり前だと思っちゃってることが、なんて言うか……
ごめん、私からすると、ものすごいヘンだ……」

「そっか…」

210: 1@\(^o^)/ 2017/01/03(火) 21:42:40.38 ID:LZSY7jKs.net
「でも、でもね、私いま、いきなり猛烈に納得できちゃったよ………!」

「え、何に?」

「私からするとものすごいヘンなことでも
M君は、それが当たり前な世界に住んでたんだね。
だったら、私がM君に違和感があるなんて、それこそ当たり前だったんだ…
だって私たち、住んでる世界が、見てる世界が、そもそも全然違うんだもん。
私、M君と付き合うってことは、M君と世界が同じじゃなきゃいけないんだと思ってた。
だけどそうじゃないから、もう付き合っていくことはできないんだって……
でも、それ違ったわ!
人それぞれ、世界なんて違ってて当たり前だよね!
だって、M君はM君、私は私!それぞれがそれぞれに生きてるんだもん!
私、大切なことに気づけた気がする!ありがとうM君!
ねえ、よければ私ともう一度付き合ってください!!」

「はっ?えっ?」

211: 1@\(^o^)/ 2017/01/03(火) 21:43:03.66 ID:LZSY7jKs.net
「どうかな、だめかな?」

「だめだよ、当たり前でしょ」


「また即答かい。なんでだめなの?」

「なんでって、そりゃ…俺たち、一度別れてるんだよ?
しかも原因のほとんどが俺でさ。
俺、こんな人間なんだぞ?だめに決まってるだろ」

「こんな人間って、どんな人間さ?」

「最悪の人間だろ、喪子や他の人のことも散々傷つけて…
カウンセリングなんか受けてるし、まともじゃないし……」

「M君!そろそろいい加減にしてもらおうか!」


「……はい?」

212: 1@\(^o^)/ 2017/01/03(火) 21:43:34.73 ID:LZSY7jKs.net
「M君は私を傷つけてなんかないよ。
あのことで一番私を傷つけたのは、私自身だったからね。
確かに、M君がきっかけでいっぱい泣いたさ。
だけどそれは、自分でも気づいてなかった私の存在を
M君が気づかせてくれたからなんだよ。
正直それって、M君よりもずっと強烈で、どデカイ存在だったんだよね。
M君が自己卑下するのは勝手だよ。それは好きにしていいさ。
だけど、M君の中に"俺が傷つけた女一覧"みたいにして私が残るのは、絶対にイヤだ!!

私が聞きたいのは、そういうのじゃないんだよ。
こうだからダメとかなんとか、そんな言い訳、私にはどーでもいいの。
M君が本当はどうしたいのか、私はそれが聞きたいだけなの!

なんで今!なんのために!君は私に電話してきてるんだ!
この後におよんで理屈で取り繕って、カッコつけてんじゃねーよカッコ悪い

だけど!私はそんなカッコ悪いM君のことも大好きなんだよっ!!!」

213: 1@\(^o^)/ 2017/01/03(火) 21:43:59.18 ID:LZSY7jKs.net
はっはーまた言ってやったぜこんちくしょおーっ!!

だけどこのときの私には確信があったんだ。

M君が言いたいのは、絶対にそんなことじゃない!

あのカラオケボックスのときだってそうだし、きっとそれだけじゃなくて
私たちがすごしてきた毎日に、彼が言わないままにしてしまった沢山の言葉があるんだ。

そんなM君がどういうわけか、わざわざ電話までかけてきた。
その勇気は、絶対に私がすくい上げて、受け止めなくちゃならない。

またもや黙り込んでしまったM君に、私は尋ねた。

214: 1@\(^o^)/ 2017/01/03(火) 21:44:26.63 ID:LZSY7jKs.net
「ねえ、そもそもだよ?
どうして私にカウンセリング受けてるって伝えたいと思ったの?」

「謝りたかったから」

「なにを?どうして?」

色々迷惑かけたし、ちゃんと報告しておいたほうがいいかなって…………………
ごめん違う。声聞きたかっただけ」


最後の一言は、早口でボソっと、吐き捨てるようでした。
だけどそれ聞いた瞬間、私は「うあああ!」みたいな声あげて泣きだしてしまった。

ほんと、それはそれはものすごく突然の涙腺大爆発で
自分でもわけわからないまま、携帯握りしめてわんわん泣いた。

215: 1@\(^o^)/ 2017/01/03(火) 21:44:59.51 ID:LZSY7jKs.net
「えっ、ごめん、どうした、ごめん」


うろたえたM君の「ごめん」攻撃。
本当によく謝る人だ。


「………聞きたかった~~~」

「え?え?なに?」

「私もM君の声、聞きたかった~~~」

「ああ、そっか………いままでごめんな」



いやあ~、文章にすると異様にこっぱずかしいね!

まあ、心の声なんて言っちゃうと、なんだかクサすぎちゃうけど。
でもこのとき、たったこれだけの会話だったのに
ちゃんとそれ以上の気持ちが伝わった、という満ち足りた感覚があった。

たぶん、私たちがお互いに本音をぶつけた初めての瞬間だったんだと思う。
言葉は少なくても、いまだに心に残っている思い出深い会話だ。

217: 1@\(^o^)/ 2017/01/03(火) 21:45:27.32 ID:LZSY7jKs.net
私の涙は、わりとすぐ気が済んで引っ込んだ。


「あ~、声聞けたから、今度はM君の顔が見たくなった~。
ねえ、これからそっち行ってもいい?」

「それはだめ」

「…なんでまた即答なんだよー。
まさか、いま君んちの前なんだ、とか?」

「え?………あー、気が利きませんで」

「じゃあ、今の全部ドッキリ?」

「…だとしたら、仕掛けられたのは俺だろ」


「だったらなんでよ?」

「話の展開が急すぎるんだよ…
どの面下げて会えばいいのか、わからない」



………なんだよ!そんなことかよ!!


「そんなの、M君の面ならなんでもいいよ!」

218: 1@\(^o^)/ 2017/01/03(火) 21:46:02.50 ID:LZSY7jKs.net
てなことで、無理矢理押しきってM君のアパートへ向かったわけですけども。

道すがら、顔合わせたら一発目に何て言おう?と悩んで
やっぱり普通に、久しぶり~とかにしよう!と思ってたのに。

アパートに着いて、出迎えてくれたM君の顔見た瞬間、思わず言ってしまった。


「……痩せた?」

「貧相ですいませんね…だからまだ会いたくなかったんだよ…」



もともと瘦せ型のM君が、一層ゲッソリとやつれていた。

219: 1@\(^o^)/ 2017/01/03(火) 21:46:24.84 ID:LZSY7jKs.net
いろんな思いがこみ上げてきて、そのままじっと見つめていたら

「はい、照れる照れる」

とギュッとハグしてくれた。

やったー、M君だー!
ちょっと骨当たるけどー!

なんて思ってたら、いきなりM君が「ぶふっ」と噴いた。


「………いま、笑った?」


「いえ、笑ってません」

「いま笑ったよね?なんで笑った?」

「いや…本当にスルメ食ってたんだな、と思って…」


なんで私たちには、こうも色気ってもんがないのかね…。

221: 1@\(^o^)/ 2017/01/03(火) 21:47:28.65 ID:LZSY7jKs.net
それからはたくさん話し合って
最終的に、私はM君がかかってるカウンセラーさんのお世話になることにした。
共依存の問題は、そのまんまあるわけだし。

カウンセリング受けることには、全く抵抗がなかったわけじゃあないんだけども
なんだろうなあ、仕事しながら健康診断受ける、みたいなもんでさ。

まあ、私たちを見守ってくれる誰かがいたっていーんじゃないの?
と、私は軽く考えた。

222: 1@\(^o^)/ 2017/01/03(火) 21:47:59.41 ID:LZSY7jKs.net
でもM君は、私がカウンセリングを受けることについては、かなり難色を示した。

理由は、彼はカウンセリングを受けても、楽になったわけではなかったから。
むしろカウンセリングによって、
それまで目を背けてきたものにも向き合わなければならなくなって
ものすごいストレスに晒される羽目になっていた。
それが彼の激ヤセの理由。

それってカウンセリング受け始めた人にはよくあることらしいけど
M君は実にM君らしく、そこをこじらせて劇症化させていて
自分と付き合うために、私にこんな苦しい思いをさせてはいけない、と思ったそうだ。
どういうわけか彼は、誰もが自分と同じようになるわけじゃない、とは気づいてなかった。

223: 1@\(^o^)/ 2017/01/03(火) 21:48:54.96 ID:LZSY7jKs.net
だけど、そんな症状が出てしまうような体験を、私はしていないわけでさ。
一回一回のカウンセリングで、泣いたり吠えたり笑ったりして終了。
つまり、次回に持ち越してしまうような問題が、私にはなかったのね。

カウンセリングのあとはすっきりケ□りンパ~としている私に対して
そのころの彼は、はっきり言って、ちょっとヤバイ人と化していた。

見た目は夏場のキタキツネみたいに、なんだろ、全体的にパサパサしてた。
あと、思考がそのまま口から出てくるみたいに、独り言が止まらなかった。
会話が途中から支離滅裂になることもときどきあったし
夜は眠れない、眠ればうなされる、食欲に関しては言わずもがな。

そんな七転八倒状態で、それでも本人は頑張るつもりでいたら
「この状態のままカウンセリングを続けても無駄」とカウンセラーに言われてしまい
あのとき目の前に崖があったら、絶望のあまり飛び下りてたと後に本人は語ったw

224: 1@\(^o^)/ 2017/01/03(火) 21:49:48.06 ID:LZSY7jKs.net
そんなふうに書いちゃうと、カウンセラーから見捨てられたようだけど
実際はそこからがカウンセリングの本番だったそうだ。

彼の「カウンセリングを受けたい」という気持ちは、
いつの間にか「カウンセリングを受けなければ」という強迫観念にすり替わっていた。
そんなでは、どんなにカウンセリングを重ねてもよい結果にはならないわけで
まずはその意識をひっくり返すとこからだったらしい。

そのころ、あまりにも様子がおかしいM君に不安になって
カウンセラーさんに相談したら、「いまの彼は内部分裂中だから」と言われた。

225: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2017/01/03(火) 21:49:58.37 ID:jWpZkPlI.net
ハッピーエンド期待

226: 1@\(^o^)/ 2017/01/03(火) 21:50:12.34 ID:LZSY7jKs.net
自分を変えるために行動を起こそうとするM君と、
親に忠誠を誓って、変わるまいとするM君。

その両者の戦いが、あの七転八倒状態を生み出していたわけだけど
どちらの自分になるかを選べるのは、ご本人様ただ一人。
周りの人にできるのは、例えカウンセラーであっても、ただ見守るのみ。

M君は、あのころを乗り切れたのは私のお陰だと言ってくれるけど
そこまでにたどり着けるかどうかは、やっぱり本人次第なわけだし
正直なとこ、私だってカウンセラーのアドバイスがなければ
あのころのM君とは付き合えてなかったと思う。

227: 1@\(^o^)/ 2017/01/03(火) 21:50:48.37 ID:LZSY7jKs.net
カウンセリングの初日、私はカウンセラーさんから

「ここは問題解決の場ではありません。問題に向き合う自分を見つめる場です」

と言われた。
私はそれを「M君との恋愛相談は受け付けません」と捉えた。

たしかに、カウンセリング中の主人公は私。
M君は私の人生の一登場人物でしかない。

カウンセリング受けるきっかけがきっかけなので
ネタフリとしてどうしてもM君の登場頻度は高くなる。
だけど、M君について話し合うわけじゃない。
M君をきっかけに私の気持ちがどう動いたかとか、そんなのが中心。

だけど、カウンセラーってプロだよねえ。
当たり前なんだろうけど、M君の具体的な情報はピクリとも漏らさないんだ。
ただ、私の疑問を解くためにしてくれたお話が
とても印象的だったので、最後にまとめて書いておきます。

228: 1@\(^o^)/ 2017/01/03(火) 21:51:20.40 ID:LZSY7jKs.net
M君は、本来とても素直で、かなり意志が強い人。

彼の両親は彼を放置していたようでいて、そんな彼をよく知っている。
だからこそ、それを逆手にとって、親への忠誠心を育てあげた。
そしてその二つがあったから、彼は自分で自分をより強力に束縛してしまった。

彼が日常生活で無気力なのは、自分を束縛することで力を使い果たしてたから。
普通ならリラックスするようなときでも、彼は自分を縛ることに全精力を注いでいる。
だから無気力なようでいて、本当はものすごいエネルギッシュな人だと言える。

束縛が減っていけば、そこに集中させていた力を他の部分へ回せる。
そのパワーは、普通に生活していれば使う必要がないものなので
誰もが持っているもの、というわけではない。

だからカウンセリングが進むうちに、思いもよらない才能が出てくる人もいる。
彼自身、彼の親、彼の生い立ち、彼がすごしてきた時間の全てが彼に力を与えてきた。
そんなふうに、彼の人生には無駄なものなんて何一つない。


…とのこと。

230: 1@\(^o^)/ 2017/01/03(火) 21:53:11.08 ID:LZSY7jKs.net
家庭崩壊が叫ばれて久しい昨今です。
M君のような生きづらさを抱える人も多いでしょうし
そんな人との付き合いに悩む私のような人もきっといるでしょう。

もしそんな人がこれを読んでくれていたら
そんな考え方もあるんだな、と諦めないでほしいです。

…と、口で言うのはとても簡単。
実際の道のりが険しいことは、M君の様子からわかります。
私は彼から、黙って見守ることの難しさと大切さを教えられました。

私たちのような関係に嫌悪をもつ人も、中にはいるかもしれません。
だけど私は、私を人間的に成長させてくれたM君に、結構感謝しているし
彼の精神力の底知れぬ強さは、素直にかっこいいと思ってます。
まー最初のほうで、優男とか散々言っちゃったけどさw


長々とお付き合いいただきありがとうございました。
これにておしまいです。

231: 1@\(^o^)/ 2017/01/03(火) 21:53:45.08 ID:LZSY7jKs.net
ごめんなさい
なんか最後説教くさい…

233: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2017/01/03(火) 21:54:10.62 ID:jWpZkPlI.net
>>231
今がその状態で継続中なのですか?

238: 1@\(^o^)/ 2017/01/03(火) 21:57:39.41 ID:LZSY7jKs.net
>>233
数年経っているので、かなり落ち着いてますね

でもおそらくは、ちょっとずつ良くなりながら
一生ついて回るものなんじゃないかなーと思う

242: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2017/01/03(火) 22:00:58.95 ID:jWpZkPlI.net
>>238
そうなんですね
ビップラがアド晒しの出会い板に成り下がった中でこんなのが読めて楽しかったです

246: 1@\(^o^)/ 2017/01/03(火) 22:04:52.16 ID:LZSY7jKs.net
>>242
昔のビップラのつもりで来てみたらずいぶん雰囲気変わってたので
こういうスレ立てちゃだめかな…とちょっとためらったw

どうもありがとう、あなたも幸せでありますように

232: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2017/01/03(火) 21:54:08.89 ID:XAcQf3ws.net
読んだよ!
今は幸せ?

236: 1@\(^o^)/ 2017/01/03(火) 21:55:40.56 ID:LZSY7jKs.net
>>232
どうもありがとう!

幸せというか、楽しいよ
少なくとも私はw

237: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2017/01/03(火) 21:56:11.09 ID:58UzqxIB.net
お疲れさまでした
個人的にいろいろ考えさせられた
書いてくれてありがとね!

240: 1@\(^o^)/ 2017/01/03(火) 21:58:56.32 ID:LZSY7jKs.net
>>237
こちらこそありがとう!

なんか最後エラそーになってしまった…ごめんなさい

239: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2017/01/03(火) 21:58:32.23 ID:QN1tny8V.net
彼は幸せなの?

241: 1@\(^o^)/ 2017/01/03(火) 22:00:00.16 ID:LZSY7jKs.net
>>239
それは彼に聞いてみないとわからないなあ
幸せだといいな、と思うけど

244: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2017/01/03(火) 22:02:48.85 ID:QN1tny8V.net
>>241
あなたは幸せそうだけど
付き合ってる相手が幸せかどうか分からないってそれでいいのかな

247: 1@\(^o^)/ 2017/01/03(火) 22:11:18.26 ID:LZSY7jKs.net
>>244
うーん、「いま幸せ?」なんて聞いたことないしなあ

彼の幸せは彼が決めるもの
もしその幸せに私が関われるなら嬉しいな、と思う

314: 1@\(^o^)/ 2017/01/05(木) 21:49:19.33 ID:fdAVqadQ.net
>>244がなんだか気になって
彼に聞いてみたら、幸せだと返ってきた

よくわからなくなってしまったので、幸せって何なのさと聞いてみたら
「不幸でいなくてもいいこと」と

俺のはハードル低いから、哲学する気なら参考にならないよ
と言われてしまった

私、幸せってどういうことなのか、これまで考えたことなかったんだ
自分が幸せかどうかなんて考えたことなかった
だから>>244の問いに、じつはすごく戸惑った
ここでいろんな人から、幸せにねと言われて
嬉しいなあと思ってるだけだ

幸せって何なのか考えなくても済んだのが、幸せなのかも
哲学するのはきちんと哲学できる人に任せよう

243: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2017/01/03(火) 22:01:46.40 ID:4ypRKIeq.net
じぶんも所々記憶抜けてる系だわ
今幸せだけど向き合い方も人それぞれ色々だね

完走おつおつでした

249: 1@\(^o^)/ 2017/01/03(火) 22:17:20.57 ID:LZSY7jKs.net
>>243
お陰様で完走できた、ありがとう!

記憶抜けてるって、自分ではわりと気づきにくいみたいですね
ほんと、いろんな形の人生があるんだなあと思います

245: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2017/01/03(火) 22:03:39.55 ID:QN1tny8V.net
とりあえずお疲れ様~

248: 1@\(^o^)/ 2017/01/03(火) 22:14:15.28 ID:LZSY7jKs.net
>>245
こちらこそ、こんなの読んでくれてお疲れ様~
読んでくれてありがとう!

251: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2017/01/03(火) 23:01:48.29 ID:IuLr+els.net
ひと
しゅごい

258: 1@\(^o^)/ 2017/01/04(水) 00:16:09.60 ID:UbaK59Q7.net
>>251
うん
しゅごい

252: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2017/01/03(火) 23:09:16.98 ID:8Ni+An1i.net
数年前のことなのに細かい会話までよく思い出せるな
その記憶力がすげーよ

254: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2017/01/03(火) 23:36:18.53 ID:GUaDEPNk.net
読んでないけど>>1がサバンなのはわかった

258: 1@\(^o^)/ 2017/01/04(水) 00:16:09.60 ID:UbaK59Q7.net
>>252
>>254
そうなの一言一句間違いないのしゅごいでしょ~

253: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2017/01/03(火) 23:27:30.96 ID:AbvMkvP7.net
お疲れ様。読みごたえあったよ。幸せになりますように。

258: 1@\(^o^)/ 2017/01/04(水) 00:16:09.60 ID:UbaK59Q7.net
>>253
どうもありがとう
みんなに幸せ祈ってもらえてなんか嬉しいなあ
あなたもどうぞお幸せに

256: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2017/01/04(水) 00:08:29.09 ID:7WAVYX3o.net
まあ結局結婚もできなかったということで。解散

257: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2017/01/04(水) 00:10:27.73 ID:9Jn8KJ8P.net
結局なんなんだ

259: 1@\(^o^)/ 2017/01/04(水) 00:18:20.32 ID:UbaK59Q7.net
>>256
>>257
結局なんなんだろうね、結論はないな
結婚はたぶんしないと思う

260: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2017/01/04(水) 00:31:51.34 ID:5mdi+JtB.net
どうみても創作でワロタ

261: 1@\(^o^)/ 2017/01/04(水) 00:38:05.33 ID:UbaK59Q7.net
>>260
バレたか!

262: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2017/01/04(水) 00:58:09.14 ID:vX++gZJZ.net
最後までドキュメンタリー風に読ませておいて創作オチ???

266: 1@\(^o^)/ 2017/01/04(水) 01:39:00.82 ID:UbaK59Q7.net
>>262
創作してないと言えばウソになる部分は、正直ある…
散々言われてるけど、会話とかね

263: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2017/01/04(水) 01:00:26.72 ID:sXZtgLrE.net
俺ちょっとM君に似てるわw

266: 1@\(^o^)/ 2017/01/04(水) 01:39:00.82 ID:UbaK59Q7.net
>>263
似てる人は結構いるんじゃないかなー
あなたがそうだと言うわけじゃないけど
M君のような生い立ちの人は、テンプレみたいに似たような行動をとるらしいよ

264: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2017/01/04(水) 01:13:29.90 ID:5mdi+JtB.net
なんでセリフがいちいち漫画やドラマっぽいんだよ

266: 1@\(^o^)/ 2017/01/04(水) 01:39:00.82 ID:UbaK59Q7.net
>>264
それはたぶん、書いてるときの私が自分に酔ってたからです…

267: 1@\(^o^)/ 2017/01/04(水) 01:49:06.42 ID:UbaK59Q7.net
読み返してみたんだけど、喪子うぜえw
なんか他人事に見えて、ちょっと新鮮w

長い長いと思ってたけど、結構スレ残っちゃったな
すぐ落ちちゃうと思ってたら、ここはスレ落ちるのに時間がかかるのね

書き込んでくれたみなさん、どうもありがとう
おやすみなさい

268: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2017/01/04(水) 05:47:47.74 ID:keo6z+BG.net
会話多すぎて読む気しねえ
要点だけかけよカス

270: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2017/01/04(水) 10:54:48.51 ID:iOQDHpth.net
>>268
要点だけ読み取れよカス

271: 1@\(^o^)/ 2017/01/04(水) 12:47:27.05 ID:UbaK59Q7.net
>>268
>>270
要点だけ書いてたらどこかのAC本の劣化版みたいになっちゃったので
セリフ増やしまくった結果がこれなんですよ

セリフ少ない方が読みづらいって言われると思ってたので、ちょっと意外

269: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2017/01/04(水) 07:23:00.68 ID:/oz1j7oK.net
喪子はイイヤツだけどウザいな
グイグイ来すぎて疲れる
でも彼とは相性良さそうだ

272: 1@\(^o^)/ 2017/01/04(水) 12:49:50.82 ID:UbaK59Q7.net
>>269
普段から、自分はウザいんじゃないかって思ってるので
キャラづけするとき、ウザさを強調してしまったのだと都合よく思うことにしたw

274: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2017/01/04(水) 13:09:30.41 ID:jkMRRGGs.net
>>272
仮に文のままだとしても良いと思うよ
喪だった原因はそこだとは思うが、相性の問題であって悪いってことじゃないし

277: 1@\(^o^)/ 2017/01/04(水) 14:01:19.46 ID:UbaK59Q7.net
>>274
ありがとう、いい人だ…

「好きでーす!」ドーン!みたいな
情緒もなんもない感じだったからなあ

自分の女の部分を演出するのが苦手というか
でも、M君とは、それで最初うまく噛み合ったわけだから
それが相性というものなんでしょうか?

280: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2017/01/04(水) 14:20:41.83 ID:jkMRRGGs.net
>>277
そうじゃないかな
読んでて、この二人は相性良いなーと思ったよ
グイグイいく女じゃないと、彼とは別れたっきりだったと思う
彼にとって他の人とは違うインパクトがあり、自分を良い方に向ける予感のする人だったんだと思う

281: 1@\(^o^)/ 2017/01/04(水) 14:35:18.62 ID:UbaK59Q7.net
>>280
あ、他の人とは違ったとは彼からも言われた
相手から申し込まれて付きあったのも、
相手から申し込まれて二度付きあったのも初めてだ、とw

でもそれ、彼が電話してこなけりゃ、なかったかもなんだよね
それが相性のなせる技だったのかな
なんか不思議…

283: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2017/01/04(水) 14:47:05.33 ID:jkMRRGGs.net
>>281
彼が電話したくなる存在だったんだよ
本当の自分に触れようとした女だからね
カウンセリングなんか行ったら思い出すし報告したくもなるだろう

285: 1@\(^o^)/ 2017/01/04(水) 14:54:39.99 ID:UbaK59Q7.net
>>283
なんか過大評価しすぎてない?嬉しいけどw

本当の彼に触れようなんて
大それたことは思っちゃなかったけど
なんだーこいつ??みたいな好奇心はあったなー

レスのタイミングかみ合わなくてごめんね

286: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2017/01/04(水) 15:09:45.37 ID:jkMRRGGs.net
>>285
過大評価というか1の人格が特別優れているとは思っていないよ
身近にいても友達になりたいとは思わないし
でも彼には合ってると思うだけだ
良くも悪くも二人とも個性が強烈だから、バランスの取れた普通の人は合わんだろ

287: 1@\(^o^)/ 2017/01/04(水) 15:24:27.42 ID:UbaK59Q7.net
>>286
おおう…ちょっと思い上がってみました…

でもやっぱ、合うと言ってもらえるのは嬉しいな
ありがとう

273: 1@\(^o^)/ 2017/01/04(水) 12:54:06.63 ID:UbaK59Q7.net
なんか、自分を描こうとすると
いいやつっぽくおキレイにまとめたい気持ちと、
いやいや、こんなじゃないよね私!?って気持ちが葛藤するね

275: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2017/01/04(水) 13:27:57.42 ID:DeZZSkkR.net
結婚したいって思わない?焦りとかない?

278: 1@\(^o^)/ 2017/01/04(水) 14:05:32.05 ID:UbaK59Q7.net
>>275
結婚はどっちでもいい
M君と、ということなら、してもしなくても同じ気がする

何より、M君が結婚に強い抵抗があるので
そこを無理に押してまでやりたいものでもないなあ

284: 1@\(^o^)/ 2017/01/04(水) 14:47:27.11 ID:UbaK59Q7.net
あ、そうか、281書いてて気づいたけど
二度めだけじゃなく、一度めだって彼が電話してこなけりゃ
なかったかもしれない付き合いなんだ

すごいね
スレ立てたら、なんか客観視できるし
いろいろレスもらえて、改めていろいろ考えさせられる

まだまだ気づいてないこと、いっぱいあるんだなあ

289: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2017/01/04(水) 15:54:05.00 ID:ujfTBENc.net
初体験を詳しく!
スレタイに喪女とか入れてるんだから話さないのは無しな

297: 1@\(^o^)/ 2017/01/04(水) 20:59:21.70 ID:UbaK59Q7.net
>>289
そんなルールあんの??
まあいいや、騙されたふりして書いとくね

私が緊張のあまり
笑っちゃいけないと思えば思うほど些細なことがおかしい病になってしまい
二人ともすっぽんぽんって言葉が頭に浮かんだ瞬間、耐えられなかった
M君すっごい悲しんでたよ

295: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2017/01/04(水) 17:25:27.67 ID:jkMRRGGs.net
ドッグヴィルとか超元気な時にした方が良いよ
ダンサーインザダークの監督だけど、両作共に救いがないし人間の汚さ全開だよ

296: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2017/01/04(水) 17:27:41.13 ID:Vci6yZw+.net
双極性気分障害(多分1型)の私が激鬱状態で見たらアレかも?
私の人生自体救いとかあんまりないし(全く無いとは言ってない)

これ以上書くとスレ独占の危険あるから落ちる

298: 1@\(^o^)/ 2017/01/04(水) 20:59:38.09 ID:UbaK59Q7.net
>>295
>>296
私はトリアー監督、そんなに駄目ではないんだ
まあ落ち込んでるときには絶対見ないけどねw
何作か見てるけど、すごい話作るなーって引き込まれる
ちなみに、M君がこの世で一番嫌いな人は、トリアー監督

あと、なに書いてもいいよ、もう一応目的果たしてるスレだし
でも独占はちょっと困るかも
私ももうちょっと自分語りしたいw

299: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2017/01/04(水) 21:17:18.33 ID:jkMRRGGs.net
>>298
捉え方がずいぶん違うね
あの監督作品のストーリーはすごく普通だと思ってるよ
結果が現実的で驚きがない
演出は嫌いじゃない
ドッグヴィルも映像は良かった

300: 1@\(^o^)/ 2017/01/04(水) 21:52:25.85 ID:UbaK59Q7.net
>>299
私、あんまり解釈とかできないんだ
漠然と、すげーって見ちゃってる
監督の、人ってものの捉え方が、私では思いもよらないからかも

ドッグヴィル、映像はかっこよかった!

301: 1@\(^o^)/ 2017/01/04(水) 21:58:18.10 ID:UbaK59Q7.net
つうか、あれらのストーリーのどこが普通なのだ!
全然わからないよ!

303: 1@\(^o^)/ 2017/01/04(水) 23:28:37.01 ID:UbaK59Q7.net
うわー
前にM君は、トリアー作品は電車だと力説してた
止まる駅が決まってて、あとは乗客放り出してくだけって
これたぶん、あなたと同じ意見だよね
なるほど、たしかに個性的な人は出てこないもんね

私、ほんとに解釈とか苦手でさー
語られても、へえ~そうなんだ~くらいしか言えなくてさ
話し相手になれないのよね、勝手に語られるけどw
でも、そんなふうに考えるんだなあと、感心はしてるんだ

304: 1@\(^o^)/ 2017/01/04(水) 23:58:51.78 ID:UbaK59Q7.net
自分語り入りまーす

じつは、一昨年あたりから
主にM君の環境が少しずつ変わってきてて
去年の九月、とくに大きな変化があったので
ちょっとここで一区切り、みたいな意味もあってスレ立てたんだ

その変化を呼んでるのは、他ならぬ本人だし
前とは比べものにならないくらいに行動力もある
ここへきて、いろんなことが実を結びはじめてるのかも

だとすれば、私たちの関係にも変化はあると思う
どんな変化になるかはわかんないけど

私は、私たちの関係は一生モノだと思ってるわけじゃないんだ
二人が、それぞれ何かに納得したり、決別したりできたときに
「よし、じゃあ別れようか」ってこともあり得ると思ってる

だから今現在が一番大事
過去も未来も大事だけど、今がとても大事と思える
こういう感覚はこれまでなかったので、なんか新鮮

310: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2017/01/05(木) 20:46:03.59 ID:EiiYmZUW.net
改行や1スレ内に収まる長さといい、文章の読ませ方といい、なんかプロっぽいね

311: 1@\(^o^)/ 2017/01/05(木) 20:58:32.52 ID:fdAVqadQ.net
>>310
嬉しいけど、それかなり言いすぎだよw

とにかく長くなってしまったので
せめて読みづらくないようにしなくちゃとは思ったけど
文章うまい人なら、もっとキレイに簡潔にまとめられただろうなあ
最後はもう、どこ消せばいいかもわからなくって、開き直ったw

312: 1@\(^o^)/ 2017/01/05(木) 21:04:01.84 ID:fdAVqadQ.net
書いとかなきゃいけない内容と
自己満足で書いときたい内容の区別がついてないのが
読み返してて、自分でもよくわかった

読んでくれてる人、本当に感謝だよ

315: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2017/01/05(木) 21:52:27.70 ID:r1wMNPc3.net
いやー、ボコボコに叩きたいけど読むのだりー

316: 1@\(^o^)/ 2017/01/05(木) 21:58:33.26 ID:fdAVqadQ.net
>>315
え…
なんかきちんとしてるのね
叩くのはちゃんと読んでからという、その姿勢が

でも叩かれたくないよー

317: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2017/01/05(木) 21:59:07.30 ID:r1wMNPc3.net
と思って読み始めたら普通に読める文章だった
だけどわいはいっちがどうなろうと全く持ってどうでも良い
なんかイケメンと付き合おうが金持ちになろうが全く興味がない
だから指輪物語の一番最初、ホビット庄の話しを読まされている感満載で約20スレで読むことを辞めた

318: 1@\(^o^)/ 2017/01/05(木) 22:06:43.15 ID:fdAVqadQ.net
>>317
やだ…
あなたのほうがよっぽど文章力あるだわよ…

ホビット庄ってのがすごいよくわかって凹むww

320: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2017/01/05(木) 22:24:53.43 ID:r1wMNPc3.net
いや、ぶっちゃけトークすると(わいの文章力は)ない
いっちは煽りや過剰な馴れ合いを廃してちゃんと評するなら女性らしい細やかな描写を心がけておるがそれがいっちになんの興味のないわいにとっては冗長やなーとしか感じない状況になっている
どんな話しか知らんが結論を最初にババーンと持ってきてつらつらそれまでの経緯を書いたりしてみてわ?

331: 1@\(^o^)/ 2017/01/07(土) 22:23:19.79 ID:Rcovn4+k.net
>>320
わかった、あなた文章力っていうか、説明がわかりやすいんだ!

327: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2017/01/06(金) 19:49:05.59 ID:cII0JXxL.net
良かったです
自分も色々考えさせられました
自分と向き合う作業は必要ですね

332: 1@\(^o^)/ 2017/01/07(土) 22:56:39.79 ID:Rcovn4+k.net
最初はもっと、けっちょんけちょんに叩かれるの想像してたけど
肯定的なレスももらえたし、そうじゃないレスも冷静な指摘してくれてて
ちょっと結構かなり意外

想像はしてたけど、覚悟はしてなかったからさー
なんなの、優しいのね、ここの人たち

なんてなこと書くと、調子に乗るなって叩かれそうだけどw

333: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2017/01/07(土) 23:00:38.49 ID:z04cWCB4.net
タヒね

334: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2017/01/07(土) 23:04:24.11 ID:o9OrILhw.net
調子に乗るな

335: 1@\(^o^)/ 2017/01/07(土) 23:13:04.54 ID:Rcovn4+k.net
>>333
>>334
さっそくありがとよ!
いいからはよ寝ろw

337: 1@\(^o^)/ 2017/01/07(土) 23:35:37.28 ID:Rcovn4+k.net
残念!
私は丈夫なのでもうちょっと起きているのだ

338: 1@\(^o^)/ 2017/01/07(土) 23:38:01.97 ID:Rcovn4+k.net
今日は七草粥の日だけど、きのこ雑炊作った

食べることに執着ないクセして、どーいうわけか
料理作れないのがコンプレックスだった彼は
最近、私に弟子入りして自炊するようになった

だけど、食べ物への執着心がないからなのか
買ってくる食材が、自分の食べたいものじゃなくて
見切り品のシオシオな野菜とか、そんなんばっかでさ

もっと美味しいもの、買ったり食べたりしていいのにね
食べ物関係、なんか根深い

339: 1@\(^o^)/ 2017/01/07(土) 23:49:42.75 ID:Rcovn4+k.net
でも、お陰で
意表を突かれる食材が冷蔵庫にあるのでおもしろい
半分腐ったモロヘイヤは勘弁してほしかったけど

んー
やっぱり、幸せってよりも、楽しいんだよなあ…
過去を振り返ると、私は幸せ者だなって思えるけど
今どう?と聞かれると、やっぱわかんないや

341: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2017/01/08(日) 00:41:32.13 ID:kU8j6DU5.net
楽しかったらそれでいいじゃん
一緒にいて楽しい相手なんてなかなか見つからないよ

342: 1@\(^o^)/ 2017/01/09(月) 11:45:42.57 ID:xZ5eUl9y.net
そうだね!

でも私、一緒にいて楽しくない人と一緒にいること、あんまないやw
それこそが幸せなことだな!

343: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2017/01/09(月) 11:58:08.28 ID:+BjGzWn4.net
なかなか読みごたえがありました
これが共依存なのかー思い当たるところがあるw

あとなぜかM君が玉山鉄二と書かれているのに
脳内映像で博多大吉に変換されてしまうw

344: 1@\(^o^)/ 2017/01/09(月) 12:13:24.96 ID:xZ5eUl9y.net
>>343
どうもありがとう!

とっても無責任なこと言うと、
共依存って言葉は使ってるけど、ど素人の私の書いたものなので
信用しちゃ駄目よ、真に受けないで
あれ?と思ったら、プロが書いたものを読んでね

それにしても、博多大吉w
彼も目が印象的だよねー
もう自由に想像してw

345: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2017/01/09(月) 14:29:05.95 ID:bQYNcw7p.net
>>1 にとって良い1年でありますように

346: 1@\(^o^)/ 2017/01/09(月) 18:26:04.52 ID:xZ5eUl9y.net
>>345
うわー、嬉しい、ありがとう
よい一年にします!

あなたもよい年になりますように

引用元:http://hayabusa3.2ch.sc/test/read.cgi/news4viptasu/1483437020
【①はこちら】
【②はこちら】

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コメント

  1. 1 噂の鬼女様 2018年09月28日 00:14 id:zLn.CNuR0
    重しろかった。なかなか良い話だ。
  2. 2 噂の鬼女様 2018年09月28日 04:12 id:SoifPIfX0
    この③の最初のページだけで腐女子の妄想創作話にしか見えなかったんだけど良い話だったの?誰か3行でまとめて……
  3. 3 噂の鬼女様 2018年09月28日 11:27 id:0V.XzSdZ0
    創作だよ
    会話がやたら多いのが創作の特徴だね

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